ケイ・ハッセル

ケイ・ハッセルは1928年、4人兄弟の2番目として生まれた。父親のゴードンは実業家であった。オックスフォードの国会議員だったAPハーバートらの反対を押し切って、オックスフォード・グループの会社設立を実現させるなど、重要な役割を果たした。

ハッセル一家は、ケイが4歳の頃からオックスフォード・グループと関わりを持つようになった。10歳のころ、テレビがない時代に人気があった土曜朝のシネマクラブで、MRAの映画『Youth Marches On (qv)』の公開上映に参加したことが、彼女の初期の記憶の一つである。この映画には、「Wise old Horsey」という曲が使われている。映画終了後、支配人がこの歌を歌うボランティアを募集した。しかし、誰も歌わなかったので、ケイはステージから数百人の子供たちの前で独唱することになった。

ケイの職業は教師である。公立学校だけでなく、ロンドンとコーにあるMRAの経営する小さな学校でも教えていた。しかし、彼女の主な仕事は、1961年から24年間、北ウェールズのコルウィン・ベイにあるペンローズ・カレッジ・ジュニアスクールの校長を務めることであった。他の3人のスタッフは、ケイの上司であった上級学校の校長コンスタンス・スミス、マーガレット・フォーマン、ヒラリー・エントウィッスルというMRAの熱心な人々であった。

退職後、ケイは、1978年に88歳で亡くなるまでゴードンの面倒を見た。(現在は、ハンプシャー州のオッターボーンにある兄のデービッドとアパートをシェアしている。彼は、学校で現代言語を教えている元教師である。